2012年7月17日火曜日

日本の民主党代表選、野田首相が再選確実視される理由

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/07/17 07:15
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/17/2012071700470.html

日本の民主党代表選、野田首相が再選確実視される理由

 9月に予定されている民主党の代表選挙では、野田佳彦首相の再選が確実視されている。
 野田首相は、少数派閥出身ということに加え、歴代首相の中で支持率が最低レベルなのにもかかわらず、過去の首相が着手をはばかっていた消費税引き上げ、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定推進、さらに集団的自衛権導入を推し進めるなど、強い推進力を示している。

 前原誠司政調会長が次期党代表選での野田首相支持を宣言したほか、代表選出馬説が出回っていた細野豪志環境大臣も、代表選に出馬しない意向を示し、野田首相が推挙を受ける形で代表に再選される可能性が高まった。
 民主党最大の派閥を率いていた小沢一郎元代表のグループが集団離党したことにより、党内のけん制勢力も消えた。
 国民的認知度が低かった野田首相は、昨年8月に決選投票で辛うじて党代表に当選した。
 当時は、政治的なカラーがはっきりしていて国民的人気が高い前原氏に対するけん制心理が働き、野田氏が「漁夫の利」を得たという評が多かった。

 野田首相は就任当初
 「党内和解を最優先にしたい」
 「ドジョウのように熱心に働きたい」
と語り、深々と頭を下げたが、任期が1年にも満たない短命首相で終わるだろうという見方が多かった。
 ところが野田首相は、「帝王的首相」といわれるほど人気とカリスマがあった小泉純一郎首相(在任期間2001-06年)もなし得なかった、消費税引き上げなどの難題を解決してきている。
 推進力の源は、政治家養成所「松下政経塾」の人脈だ。
 前原政調会長・玄葉光一郎外相など松下政経塾出身の議員38人が、党や派閥を越えて粘り強く支援している。
 このほかにも、財務省人脈という支援勢力がある。
 野田首相は財務大臣を務めた経験を持つ。
 谷垣禎一総裁はじめ自民党内の財務大臣出身議員が、消費税引き上げに協力した。
 財務大臣経験者は
 「消費税を引き上げなければ国が不渡りを出しかねない」
という危機意識を共有し、超党派的な観点から野田首相を支援している。
 また自民党には、自分たちが政権を取ってからしようとすることを野田首相が先にしてくれると考え、支援している側面もある。

 野田首相の推進力は「反ポピュリズム」から出ている、という評価が多い。
 世論や人気に恋々とせず、党を割る覚悟で自分の信念の通り政策を推し進めるというわけだ。
 支持率に縛られた従来の政治家とは正反対の戦略を選んだことに、けん制勢力は当惑し、分裂する雰囲気を漂わせている。
 しかし、民主党からの離脱者がさらに増えた場合、内閣の崩壊は避けられないという見方も出ている。




【ファジイ集合体国家】



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